ベンザリン錠



ベンザリン錠(2mg/5mg/10mg)

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特長

「ベンザリン錠(2mg/5mg/10mg)錠」

 

日本で最初に発売された(塩野義製薬から)ベンゾジアゼピン(以下BZ)系睡眠薬になります。

 

催眠作用と同時に抗てんかん作用も強い為てんかん治療薬としても使用され2mg、5mg、10mgになり成分名がニトラゼパムでジェネリック医薬品も発売されています。

 

また錠剤以外にも細粒も発売されていますが、通常は錠剤で処方される事がほとんどとなります。

 

睡眠の質への影響

 

ベンザリン錠の睡眠の質への影響
レム、ノンレム睡眠から見てみると下記のようになります。

 

睡眠レベル 与える影響
レム睡眠 短縮
ノンレム睡眠(ステージ1) 不明
ノンレム睡眠(ステージ2) 増加
ノンレム睡眠(ステージ3/徐波睡眠) 減少
ノンレム睡眠(ステージ4/徐波睡眠) 減少

 

ベンザリン錠は
入眠までの時間短縮及び全睡眠時間の延長
一般的には見られます。

 

また睡眠自体への影響は一般的な
BZ系と同じようになりレム睡眠、徐波睡眠を短縮させ
浅い睡眠を増加させる作用を持っています。

 

 

 

【参考】
一般的なベンゾジアゼピン系睡眠薬
深い睡眠を減少させ浅い睡眠を増加させる作用をもち
眠る事は出来るが睡眠の質は悪化する事が多い。

 

 *関連記事:ノンレム睡眠とレム睡眠って?

 

作用時間(効果持続時間)

 

ベンザリン錠 詳細
タイプ 中時間型
半減期 約26時間
作用発現時間 15〜30分
効果持続時間 6〜8時間程度

 

副作用

 

最も起こる可能性が高い副作用としては
発疹、そう痒感などが5%以上に見られ
また翌朝の眠気、ボーっとする症状なども見られます。

 

また超短時間型睡眠薬、特にハルシオンなどで起こる可能性が高い
一過性前向性健忘が起こる可能性はあまりありませんが
起こる可能性は考えられます。

 

急な服用中止によって反跳性不眠、離脱症状が起こる可能性
があり、また依存性(精神、身体)、耐性も起こる可能性があります。

 

そのような事を避けるためにも急にカットするのではなく
中時間、長時間タイプの睡眠薬に変更して
減らしていくという形をとる事があります。
そんな場合にこのベンザリン錠が使用される事があります。

 

依存性、耐性のまとめは下記のようになります。

 

一般的に短時間型と比較すると
ベンザリンなどの中〜長時間タイプの睡眠薬は
依存性や離脱症状などは少ないと言われています。

 

がしかし治療量で服用している場合においても
4か月以上連用した場合は依存性が生じる可能性が
高くなると言われています。

 

ベンザリン錠 詳細
依存性 薬物依存(0.1%未満)可能性あり
耐性 生じる可能性あり

 

いずれの場合も大量投与、連用中の急な服用中止で起こる可能性が高いので注意が必要です。

 

またアルコールとの併用により中枢抑制(呼吸抑制等)が強くなるのでできれば控える事が望ましいと思われます。

 

また食事とともに服用する事により効果が減弱する可能性が考えられるので(最高血中濃度が約30%低下、到達時間30%遅延)食事前後2時間は服用を避けた方がベターです。

 

2017年3月に「連用により薬物依存を生じることがあるので,抗てんかん剤として用いる場合以外は,漫然とした継続投与による長期使用を避けること。本剤の投与を継続する場合には,治療上の必要性を十分に検討すること。」という重要な基本的注意が追加されました。

 

 

薬価

ベンザリン錠の薬価は下記のようになります。

 

2016年4月薬価改定について反映しました。

規格 薬価
ベンザリン錠2mg 5.8
ベンザリン錠5mg 10.4
ベンザリン錠10mg 16.2
ベンザリン細粒11% 17.4

*次回の薬価改定はH30年4月になります。

 

注意点

ベンザリン錠,ベンザリン,効果,副作用,作用時間,睡眠薬,半減期.薬,5mg服用中は飲酒は控えた方がベター
ベンザリン錠,ベンザリン,効果,副作用,作用時間,睡眠薬,半減期.薬,5mgDr指示の服用量を厳守する!
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ベンザリン錠情報

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