リスミー錠(1mg/2mg)
リスミー錠1mg:黄緑色シート、2mg:銀色シートでどちらも白色錠になります。
特長
「リスミー錠」
この薬は睡眠薬の中でも向精神薬に分類されてない
ちょっと特殊な薬になります。
とはいっても作用、効果が他の睡眠薬より
劣るという事では全くありません。
規格は2種類あり1mg、2mgになります。
リスミー錠は
短時間型ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬に分類されます。
睡眠の質への影響
リスミー錠の睡眠の質への影響を
レム、ノンレム睡眠から見てみると下記のようになります。
睡眠レベル | 与える影響 |
---|---|
レム睡眠 | ほぼ影響なし |
ノンレム睡眠(ステージ1) | 不明 |
ノンレム睡眠(ステージ2) | 不明 |
ノンレム睡眠(ステージ3/徐波睡眠) | 増加 |
ノンレム睡眠(ステージ4/徐波睡眠) | 増加 |
上記表よりリスミー錠は
徐波睡眠を増加させる作用を持つ為
短時間型の睡眠薬ではありますが
睡眠の質を上昇させる薬でもある事がわかります。
【参考】
一般的なベンゾジアゼピン系睡眠薬は
深い睡眠を減少させ浅い睡眠を増加させる作用をもち
眠る事は出来るが睡眠の質は悪化する事が多い。
*関連記事:ノンレム睡眠とレム睡眠って?
作用時間(効果持続時間)
リスミーは睡眠導入剤として
使用される事も多くなっています。
入眠時間の短縮と同時に
中途覚醒時間の減少させる効果もあり
夜中に目が覚めてしまう方にも
処方される事があります。
開環体から閉環して活性が現れるプロドラックの為
効果発現まで時間がかかると言われていますが
30分ほどで効果が出る為、それほど遅くないかと思われます。
リスミー錠 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 短時間型 |
半減期 | 約10〜12時間 |
作用発現時間 | 15〜30分 |
効果持続時間 | 7〜8時間程度 |
副作用
短時間型睡眠導入剤であるリスミー錠は超短時間型睡眠薬、特にハルシオンで起こる可能性が高い一過性前向性健忘が起こる可能性はあまりありませんが作用時間が短い薬なので起こる可能性はあります。
一般的な超短時間型、短時間型BZ系睡眠薬と同じように急な服用中止によって反跳性不眠、離脱症状が起こる可能性があり、また依存性(精神、身体)、耐性も起こる可能性があります。
超短時間型、短時間型BZ系睡眠薬を服用して服用を中止する場合は急にカットするのではなく徐々に減量する、もしくは長時間型に置き換える事をする必要があります。
依存性、耐性のまとめは下記のようになります。
リスミー錠 | 詳細 |
---|---|
依存性 | 薬物依存(0.1%未満)可能性あり |
耐性 | 生じる可能性あり |
2017年3月に添付文書の改訂があり「連用により0.1未満ではあるが薬物依存を生じる事がある。また連用中における急激な減少ないし投与の中止により。痙攣発作(0.1%未満),譫妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想等の離脱症状(0.1〜5%未満)が現れる事があるという使用上の注意が追加されました。
アルコールとの併用に関してですが
中枢抑制(呼吸抑制等)が現れる事があるので
控える事がベターです。どうしてもという場合は適量で。
薬価
規格 | 薬価 |
---|---|
リスミー錠1mg | 17.4円 |
リスミー錠2mg | 27.4円 |
*次回の薬価改定はH30年4月になります。
注意点
服用中は飲酒は控えた方がベター
Dr指示の服用量を厳守する!
途中で起きる予定がある場合は服用しない!
リスミー錠 医薬品情報
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