メラトニン受容体アゴニスト



ロゼレム錠8mg

ロゼレム錠

 

ロゼレム錠は2010年7月に発売開始された
今までのベンゾジアゼピン系睡眠薬とは全く異なる作用の仕方をもつ睡眠薬になります。

 

メラトニンとは睡眠をつかさどるホルモンであり
睡眠と覚醒のリズム調整を行って自然な眠りにつかせてくれる作用をもっています。

 

この作用を利用して自然な睡眠を促すのがロゼレム錠なのです。

 

 

特長

 

メラトニン受容体アゴニスト(作動薬)と言われ
MT1、MT2受容体に作用し自然な眠りを誘発します。

 

ベンゾジアゼピン系睡眠薬にみられる副作用の
筋弛緩作用、抗不安作用がない薬物になります。

 

筋弛緩作用が強いとふらつき、転倒の原因になったりするので
その作用がないロゼレム錠は高齢者などの不眠に向いていますね

 

また年齢をかさねるごとに早起きになるのは
体内のメラトニン分泌が減少し早起き、中途覚醒が
あるようになってしまうと言われています。

 

またロゼレム錠は食事の影響を少し受けるので
空腹時に服用する事をお勧めします。

 

睡眠の質への影響

 

ロゼレム錠8mgの睡眠の質への影響
レム、ノンレム睡眠から見てみると下記のようになります。

 

睡眠レベル 与える影響
レム睡眠 不明
ノンレム睡眠(ステージ1) 短縮
ノンレム睡眠(ステージ2) 短縮
ノンレム睡眠(ステージ3/徐波睡眠) 増加
ノンレム睡眠(ステージ4/徐波睡眠) 増加

 

上記表より、リラックス状態である
徐波睡眠(ノンレム睡眠のステージ3、4)増加作用があり
すっきりと眠れる事ができる睡眠薬であるとわかります。

 

 *関連記事:ノンレム睡眠とレム睡眠って?

 

作用時間(効果持続時間)

 

個人差がかなりある為
明確な効果持続時間は不明となっています。

ロゼレム錠8mg 詳細
タイプ 睡眠覚醒リズム調整!?
半減期 ?時間
作用発現時間 ?分
効果持続時間 睡眠リズム調整

 

入眠までの時間を10分短縮し
総睡眠時間を約20分増加させる効果との事です。

 

 

副作用

 

ロゼレム錠の副作用についてですが
傾眠(3.4%)、頭痛(1.0%)などとなっており
かなり副作用が少なくなっています。

 

ロゼレム錠は他の睡眠薬などに特有の
筋弛緩作用などの副作用がないのが特徴です。

 

また依存性、耐性に関しては下記のようになります。

ロゼレム錠 詳細
依存性 なし
耐性 なし

 

依存性、耐性も認められていなく
急な中断によっても短時間型睡眠薬にあるような
リバウンドで不眠になってしまう事などが
発現してしまう事もありません。

 

薬価

ロゼレム錠の薬価は下記のようになります。

 

2016年4月実施の薬価改定について反映しました。

規格 薬価
ロゼレム錠5mg 84.9

*次回の薬価改定はH30年4月になります。

 

 

 

注意点

ロゼレム錠,ロゼレム,効果,副作用,8mg,頓服,作用時間併用禁忌の薬剤がある!
ロゼレム錠,ロゼレム,効果,副作用,8mg,頓服,作用時間Dr指示の服用量を厳守する!

 

 

ルボックス錠、デプロメール錠との併用により、ロゼレム錠の成分であるラメルテオンの濃度が上昇し効果が非常に強く表れる恐れがある為、併用禁忌となっています。

 

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